大人の休日倶楽部パスー1
朝から友人と休日パスを使って東京に移動。10時半からの辰野金吾と建築の講座を「東京ステーションギャラリー」で受講するためだ。
大好きな辰野金吾を建築家の目から見て解説してくれるなんて素晴らしい事なのでウキウキと行くと完売御礼で受講者がギッシリだ。
最初は東北大工学部で小田和正と同級生という事で名前の売れている藤森先生。現在は工学院大学の教授なのだが、話講義しなれているのか講義が面白い面白い。そして私の専攻していた明治からの日本経営史と絡み、色々な人物とバックアップしていた人、企業の話がすごく楽しく。1時間半の講義があっという間だった。そして建築家からみた辰野金吾の建築は「ここはなってない」「なんでこんなデザインにしたのか」とか容赦なくバッサリ切っていくのも痛快だった。今の日本橋兜町を日本の経済の中心地にしたかった渋澤が三菱の岩崎弥太郎に負けたので、丸の内の練兵場が日本の中心になったという話は大学の講義のようで面白く、藤森教授も渋澤や岩崎の子孫に会ったりと自分なりの肉付けが出来ていて、恩師由井先生も今までなかった日本経営史という学問を切り開くのに渋澤、岩崎、三井と明治の時代を知ってる方にとことん話を聞きにいく方だったので講義の雰囲気がとても似ていてもっと話を聞きたかった。と時間が短く感じられた。
お昼を東京駅で軽く食べて2コマ目。今度は実際に東京駅の復原に関わった田原幸夫先生。どちらの先生も偶然なのか長野のご出身だった。お年も近くこちらの先生は一層実践的なお話しをしてくれて、どう東京駅を復原したか(復元とは違うと力説されていた)お金を集める所から実際にどういう所に苦心したかという話で、1コマ目から連続で聞いてると一層話が面白く聞けた。3コマ目まで聞きたかったのだが時間の関係でここで終了。自分が好きな分野の勉強ができるってこんなに楽しい事なのね。。。と久しぶりに充実。どちらも質問コーナーがなかったのが惜しまれた。
その後は東京出張している相方と合流し「シアターOrb」で私の誕生日プレゼントと称して毎年2人でみるミュージカル鑑賞。
劇団四季が日本に持ってきている相方が一番好きなミュージカル「パリのアメリカ人」だ。MGMのジーンケリーがジョージガーシュインの曲にのり、ロートレックの絵の中を踊りまくる。この映画をどうやって舞台にするのかな?ととても楽しみにしていた。そして私がこの映画で一番好きなのは父親のお金で裕福な暮らしをしているご婦人が芸術家のパトロンになる所。これって大学生の時にこの映画を見てからの自分の憧れ(笑)音楽家、画家、書道家なり自分がこれはいい!と思った人物に投資してあげてその人の目が出て行く。って考えただけで楽しい人生だなぁと(笑)子供育て上げた今まさにしたい事になっている。
舞台は残念ながら持ってきたブロードウェイの脚本家が、政治思想を脚本に入れてしまって、映画でフランス人だった可愛い主人公の娘さんが、なんとハーケンクロイツに追われてくるユダヤ人になってしまって、最初の場面が戦闘機が爆撃するような形になってしまっている。ユダヤ人として~というせりふも多く、純粋なミュージカルとして見れなくなってしまってそこだけが残念すぎた。曲はもう「アイ・ガッタリズム」「スワンダフル」「パラダイス」もう名曲だらけで安心して見ていられる。
その後「ANAインターコンチネンタルホテル」の38階のバー「MIXX」に行って、夜景を観ながら今日のミュージカルとお酒のお勉強と振り返り。ゆっくりできていいバーでした。