日々是好日(続日々是元気)

メモがわりの日記。備忘録。旅行とかご飯とか。日々是元気の続き

追悼

我が家ではサザエさん以外漫画購入禁止だったので
ひたすら立ち読みと友人の家に行って読みふける
という事をして漫画を読んでいた。

立ち読みは近くの書店で、今はいなくなってしまったような
年とったいかめしいおじさんが店主でしょっちゅう立ち読みするので
本当にはたきをかけられたり、「はいーここまでで終わり」と
声をかけられて追い出されたりしていた。

しかし大学生になってこのおじさんの本屋の裏でやっていた私塾で中学生に「英語」を
教えるようになるとは思わなかった。

大学生になってから片道2時間半かけて大学に通うようになったのと
家庭教師とこの塾講師のバイト、単発でたくさんのバイトをするようになったので
自分で遣えるお金ができたので、学校に行くまでの通学時間に読むのに
その頃週刊誌になり始めていた青年週刊誌を買うようになっていた。
ビッグコミックスピリッツ」「モーニング」「ビッグコミックオリジナル」「ヤングジャンプ
大体片道で1冊読んで、電車の網棚に捨てていくと誰かが拾うし、
ラッキーな時は買う予定の週刊誌を拾ったりもできた。

渋谷や下北沢ではそうやって拾った漫画を地べたに並べて売ってる人もいて
そこから安くで買ったりもした。

大学時代・就職してからも同様で行きは新聞を読んで
帰りは漫画やら「週刊文春・新潮・朝日・サンデー毎日」を読みながら帰宅するのが常だった。
雑誌が全盛期だったのかな?創刊したての「Hanako」「週刊SPA」
DIME」「ぴあ(チケットぴあ)」等々買う雑誌はたくさんあったのだ。

そんな時に出会った、不条理哲学漫画
「気分は形而上」の須賀原洋行

変な哲学漫画だったのだが、作者が実在OLに出会ってから
このキャラクターがスピンオフして



よしえサン」になり



よしえサンち」



と続いて行っていた。実際に結婚する相手なのだけど
自分の年代とかぶっていたのと、須賀原洋行パソコン通信をしだす時も
同じころで色々な物にこだわる所を漫画にしてるのが
とても共感できて好きだった。

自分の家庭の事をエッセイ漫画風にするのが当時
流行りだしていて、一番上のお子さんが自分の子供と同じ年に生まれたり
してるのもあり、結婚して子育て中も単行本になると買うという事をしていた。

この頃同様に「まーじゃん放浪記」「恨ミシュラン」の「西原理恵子」にもどっぷりはまり
単行本を集めていた。

この手の本は全部集めて、トイレやお風呂でぼけーっとしながら
読むのに最適で、お風呂はよく寝落ちして落として
ふにゃふにゃにしてしまうと捨てるのを繰り返していた。
なので新居に引っ越すときに全て捨ててしまった。

久しぶりに「そういえばどうしてるかなぁ」と検索かけてみると
実在ゲキウマ地酒日記がAmazonに出ていたので買いに行こうと
レビューを見ると、よしえさんが亡くなっていた。。。。。

全然会ったこともない人なのにずっと20年以上も漫画の中で見ていて
しかも子供の年も2人同じ、乳ガンから脳腫瘍で去年亡くなっていたなんて
本当に本当にショックだった。
西原理恵子の時もずっと描いていた旦那さんの鴨志田譲氏が
アル中で亡くなっていく所を読んでいたが、同じ女性で
子供がいるせいなのだろうが本当にショックを受けてしまった。



TSUTAYAで慌てて購入して読みふけっていくと
最後に亡くなったという漫画が描いてあった。

合掌