日々是好日(続日々是元気)

メモがわりの日記。備忘録。旅行とかご飯とか。日々是元気の続き

さよなら

今日、寝台特急「富士」と「はやぶさ」の最後だった。


小さい頃から、夏になると父が駅に一泊して順番待ちで並んで寝台の切符を買い
母が一年に一度鹿児島の実家に私達を連れて帰省するのだった。


荷物は国鉄の「チッキ」で荷札を着けて先に送り
わざわざ駅まで取りに行くなんて感じで、毎年鹿児島に1ヶ月くらいいたのだった。

新幹線が博多まで繋がる前は、新大阪で乗り換えて
寝台に乗り換えたり、うまく切符が取れると東京ー西鹿児島まで
寝台車だけで一度も降りずに到着できたのだ。

その当時よく使ったのが「さくら」「富士」「はやぶさ」・・・・


兄弟だけでも鹿児島に行ったり、友人と2人で行った事もあるし
1人で鹿児島まで行った事もあった。

寝台車に乗ると「汽笛一声新橋を〜」♪のメロディが流れ
消毒薬臭い、冷却水をガボガボ喜んで飲んで
4人で一つのコンパートメントに入って、挨拶をかわしたり
ベッドの中で冷凍みかんを食べて、知らない駅に時間調整で停まると
駅名を読んだりなんて、本当に長い乗車時間を楽しんでいた。

夏に夜自宅で寝ていると、遠くから汽笛と電車の音が
建物に反射して聞こえてくるとワクワクして「この時間ならはやぶさだー」と
想像したりして寝れなくなってしまうことが多々あった。

その頃のトイレはボットンで、停まってる最中にすると
駅の線路の上に汚物が残ってしまうので
走行中に撒き散らして走行していた(^^;
今考えるとすごいシステムだったんだなぁ・・・(苦笑)

飛行機や新幹線では感じられない旅愁があったのだ。
「さくら」に続いて「富士」「はやぶさ」が終わってしまい
あの郷愁が感じられる乗り物がなくなってしまうのが本当に悲しい・・・・